「7億円ですよ。どうします?当たったら」
若手の先輩の質問に、大先輩が答えた。
「私ね、いつもスーパーに行くと、『半額』って赤いシールの貼られたものばかり買ってくるの。
そうすると、どれもこれも賞味期限が眼前に迫っていてね。
だから、家に帰ったらすぐに急いで料理しないといけないわけ。
もし、7億円が当たったら、
赤いシールの貼ってないものばかり買ってやるわ。
賞味期限が遥か彼方ずーっと先まで続いているものを冷蔵庫いっぱいに詰め込んで、
いつまでーも放っておくの。
優雅ねぇ、そんな生活。
あ、
でも、そうしたら、いつまでも料理しないから、いつまで経っても食事が始まらないか。
あぁ、
だったら賞味期限は眼前で良いわ。
赤いシールが貼ってあれば、おしりに火がついて、すぐに料理も食事も始められるし。
やっぱり私、7億円、要らないわ。
ああぁ、
どうりで私、宝くじ買ったことない訳だわ」