2016年12月30日金曜日

診察室にて

患者: 先生、私は100歳まで生きられるでしょうか?

医師: どれ、見てみましょう。
   まず、あなたは、お酒やタバコを呑みますか?

患者: いいえ、酒もタバコも呑みません。触ったことさえありません。

医師: では、甘いものや辛いもの、塩気の強いものや脂っこいものは?

患者: いいえ、間食は一切なし。食事は全て薄味、しかも腹八分目です。

医師: そうですか。
   競馬やスポーツくじなどの、興奮するような賭け事はどうですか?

患者: いいえ、とんでもない。

医師: では、バイクを飛ばしたり、女性を食事に誘ったりは?

患者: 先生、いい加減にしてください!
   これまで60年間、真面目一筋で生きてきたんです。
   これからだって、当然この生活を続けるつもりです!

医師: だったら、何のために100歳まで生きたいのですか?

2016年12月9日金曜日

もう一丁 誕生日によせて

おっかさん

生んでくれて、ありがとう。
育ててくれて、ありがとう。
お赤飯を炊いてくれて、ありがとう。
シモヤケを揉んでくれて、ありがとう。
見栄っ張りでいてくれて、ありがとう。
矛盾した発言をしてくれて、ありがとう。
不機嫌になってくれて、ありがとう。
機嫌を直してくれて、ありがとう。
笑ってくれて、ありがとう。
笑顔じゃないところも見せてくれて、ありがとう。
無理難題を出してくれて、ありがとう。
「大きくなったわね」と見上げながら、「チビ」呼ばわりしてくれて、ありがとう。
元気でいてくれて、ありがとう。
生きていてくれて、ありがとう。

こんど帰ったら、高野豆腐が食べたいな。

これからもよろしく。

誕生日によせて

子どものころ、誕生日の朝食前は決まって父に戒められたものだ。
「誕生日とは、周りの人たちに改めて感謝すべき日だ。云々……」

せっかく母が前日から仕込んでくれた赤飯が、目の前で冷めていく。
さっきまで音を立てていた焼き魚も、湯気を立てていたお汁も、みんな冷めていく。
一通りの訓示を終えた父の「いただきます」という言葉が、どれほど待ち遠しかったことか。

そんなことを思いだしながら、自分で炊いた赤飯が冷めないうちに朝食をとった。

当時は有難迷惑と聞き流していた父の訓示を、
年に一度くらいは有難く聞き入れてみるか。

おとっつぁん、誕生日の思い出を、ありがとう。

2016年12月3日土曜日

生涯青春、生涯・・・

実家でおふくろの味を堪能したある晩、兄弟の一人が言った。

「さっきまで腹ペコだったのに、今はお腹がはち切れそう。
『腹八分目』は、いつの間に通り過ぎたんだろう?」

「真っただ中は無我夢中、駆け抜けて、あとから気付く。
『ああ、あの頃が一番良かった……』なんてね。」

「腹八分目と掛けて、青春と解く。
その心は、
振り返り、過ぎし己を惜しむもの。」

私の拙い謎掛けに、人生経験豊富な母が、下の句を付けた。

「それを生涯 繰り返すもの。」