2011年8月14日日曜日

逆まわり

朝、池の周りを走るときに、いつもと逆まわりしてみた。

同じ場所のはずなのに、景色が違って見えた。
茶屋の影で休む人や、トイレの出入口や、レトロな郵便ポスト、いつもは見えないものが見えた。
反対に、いつもは良く見える公園の時計が、見づらかった。

走りながら振り返ると、見えるのはいつもの景色のはずなのに、これまた違って感じられた。
体を真直ぐに向けて見る景色と、後ろを振り向いて見る景色は、
同じもののはずでも、受ける印象が異なる。

「もう一度いつもの向きで走ったら、今度はどう見えるだろう」
そう思ったときは、既にかなりへたばっていた。
体力に余裕のないとき、惰性で走り切ることは出来ても、
試しに方向を変えたり、速度を変えたり止まったりすることは極めて難しい。


ところで、
異なる意見と、あるいは状況と、なかなか折り合いがつかない場合がある。
そんな時、試しに相手の向いている方に体ごと向けて、少し一緒に進んでみたらどうだろうか。
自分の体の向きを変えずに、頭だけで振り返っても、相手と同じ景色は見えない。
実際に体ごと向きを変えて、同じ景色を見てみたら、
それによって、相手の見ている景色を実感できたら、
案外と簡単に折り合いをつけるきっかけがつかめた、なんてこと、中にはありそうな気がする。

最終的に落ち着くのがどこであっても、
いつでも、どんな風にでも方向や速度を変えられるくらい、体力に余裕があれば、
より多彩な景色を見ながら、より多彩に折り合いをつけていけるのかもしれない。

眠たい朝もあるけれど、やっぱり、体力づくりを続けよう。