母の幸せって何だろう。
「自己主張」なんて言葉とは無縁に生きて、
何もかもを家族のために捧げ尽くし続ける彼女に、私欲なんてあるのだろうか。
自分自身に関する願いごとなんて、あるのだろうか。
本人に尋ねると、こんな答えが返ってきた。
「人生の長さはともかく、最後まで、
自分の足で歩いていたい。
自分の世話は自分でしたい。
特にトイレは一人でしたい。
もう一つ贅沢言うなら、
最後まで、痛いところがなければ最高」
かみさま、ほとけさま、ごせんぞさま、
母の願いごと、どうか叶えてあげてください。
それと、私からもう一つ。
本人は言っていないけど、
母の人生が、一日でも長くありますように。