履歴書には、「なし」と答えてきた。
口頭で「特技は?」と尋ねられたことはない・・・と思う。少なくとも記憶はない。
実のところ、私の特技は何か?と考えたことさえないことに気付いた。
まずは『特技』とは何か?から、
再び手近なところでgoo辞書から引っ張ってくると、
特別の技能。「―を生かす」
さて、私にとっての特別の技能、誰にでもできるとは限らない特別の技能、
果たして何かあるだろうか?
(その1)
飛んでいる蚊を取る。
日頃より高い命中率を誇っており、長年、家族からも厚い信頼を寄せられ続けてきた。
私が実家を出た今、家族はかゆみと、夜中に耳元で囁かれる「ブ~ン」に悩んでいる。
我ながら有用な技能だ。
しかし、この技能を生かせる職場は、滅多にない。
(その2)
かつての職場で、誰も読めない○○課長の手書き文字を判読する。
彼の字は、全てが続けて一筆で書かれていた。
しかし、草書や行書とは、明らかに異なるものだった。
実際、書道有段者で、草書も行書も怖くない先輩社員でさえも、彼の字はお手上げだった。
そして、草書も行書もお手上げの私は、どういうわけか、彼の文字だけは読めてしまった。
結局、その職場で彼の文字を読めるのは、私一人だった。
本当に特別な技能だ。
特別すぎて、他の職場では一切使えない。
家族が鼻歌で何を歌っているか、当てる。
これは、難易度が極めて高い。
我が家では鼻歌に関し、家族メンバー間での相互理解はほぼ不可能だ。
そんな中で、私一人がそれを理解し、再生する。
そして私の再生した鼻歌は、他のメンバーも理解する。
これまた本当の本当に特別な技能だ。
あまりにも特別すぎて、実家から一歩出たら、一切使えない。
やはり当面、特技は「なし」ということになりそうだ。
やはり当面、特技は「なし」ということになりそうだ。