この夏、新たに理想の女性像(*)を思い描いた。
どんなに暑くても、アイスばかり食べない、
そんな大人の女性になりたい。
現実の私を、この理想に一歩でも近づけるべく、具体的な目標を立てることにした。
【2012年夏の目標】
アイスは一日一つまで。
但し、
アイスクリームも、アイスキャンデーも、ソフトクリーム(*)も、カキ氷も、シャーベットも、
冷たいもの全てをアイスと見做し、合わせて一日一つまでとする。
目標を掲げると同時に始まった7月、滑り出しは好調だった。
「アイスは一日一つまで」、目標を守り抜いて7月を終えた。
現実の自分が、理想に一歩近付いた気がした。
8月に入り、暑さは本格的になってきた。
私の決心は揺らいだ。
一歩だけ、現実に歩み寄ることにした。
【2012年夏の目標 改訂1】
アイスは一日二つまで
こうして、何とか目標を守り抜き、8月前半を過ごした。
現実の自分が、理想に向かって、更に一歩近付いた気がした。
お盆の頃、まだまだ暑さは手を緩めない。
私の決心は再び揺らいだ。
もう一歩だけ、現実に歩み寄ることにした。
【2012年夏の目標 改訂2】
アイスは一日三つまで
こうして、やっとのことで目標を守り抜き、8月後半をも過ごし切れるかと思えた。
現実の自分が、理想と一致する日も近い、とまで期待した。
ところが、間もなく8月も終わろうというある日のこと。
汗びっしょりで目覚めた。
枕元の温度計は早朝だと言うのに30度を越している。
気象情報に目をやれば、予想最高気温は見るも恐ろしい数値が発表されている。
更には、この先もしばらく似たような気温の日が続くとの予報である。
それを見た瞬間、私はすっかり理性を失った。
起き抜けにアイスキャンデーを二つ、
昼食後にアイスクリームを一つ、
オヤツにシャーベットを一つ、
仕事を終えた夕方にアイスキャンデーをもう一つ、
そして、夕食後には、白玉添えアイスクリーム大盛り、で一日の幕を閉じた。
こうして、現実を理想に近づける試みは、振り出しに戻った。
理想と現実の間には、海よりも深い溝が、見渡す限り、果てしなく広がっていた。
どんなに暑くても、アイスばかり食べない、
そんな大人の女性になれる日は、果たして来るのだろうか。