2018年8月11日土曜日

パブロフの犬

訳もなく、過去の出来事を思い出すときがある。

春の彼岸に、母は言った。
「いつものおはぎは、サクラの満開まで待て。」

桜の満開はおろか、つつじの満開だって、東京のお盆だって過ぎたというのに、
未だ「いつものおはぎ」にお目に掛かっていなかった。

あれ、どうしたことだろう。
思い出した、ただそれだけのことなのに、急に上の奥歯のあたりが……。