友人宅に滞在し、休暇を過ごした。
そこでは毎朝、友人の母上が心を込めておいしい朝食を用意してくださる。
それを、友人の二歳になるお嬢さんと一緒にいただく。
「今朝もお味噌汁がおいしいね」と私が言うと、お嬢さんは応えた。
「うん、カメが入ってるね」
「え、カメ?」
「そう、カメ。カメさんが入って、おいしいね。ほら!」
彼女は箸で味噌汁の具をすくった。
それを見て、私は思わず叫んだ。
「わぁ、カメ!」
その朝の味噌汁には、タマネギと、キノコと、ワカメが入っていた。
彼女の言葉通り、確かに、味噌汁の中には、『カメ』が入っていた。