あれからもう二ヶ月ほど経つだろうか、父が脳出血で倒れた。
幸いにも命を取り留め、麻痺等の後遺症も、恐らく統計的に見れば軽い方なのだろう。
現在、父は自宅に帰ることを目指し、リハビリテーションに励んでいる。
長い年月、悲観的一筋に生きてきた彼が、
今は、「立つ」「座る」「手を伸ばす」といった単純作業を、真剣に練習している。
病院へ見舞いに行くと、ほんの少しずつの進歩を積極的に見せてくれる。
そんな姿を見て、生まれて初めて「父を尊敬する」と、心の底から思った。
病気とは、本当に大変なものだ。
避けて通れるなら、それに越したことはない。
しかし同時に、何か不思議な形ではあるが、『贈り物』とも言えるのかもしれない。
前向きに生きる父の姿と、そんな彼に対する敬意の発現は、
私にとって、思いもかけない、しかも最高の贈り物となった。
贈り主は誰だろう?
ありがとう。お礼状を書きたいな。