突然、息苦しさを覚え、居ても立ってもいられなくなる。
喉の奥、否、もっと奥、胸の奥から、ムンムンと何かが突き上げてくる。
いつもは理性に支えられているつもりでも、
所詮、誰も皆、ケモノであることを、
そして所詮、ケモノは皆、オスかメスか、であることを、
否応無しに思い知らされる。
この感覚、この臭い、
これは、・・・恋の臭い、
恋の季節。
我が城の前の路地には、私には数え切れないほどの猫が暮らしている。
オス達によって振りまかれた恋の臭いに、思わず鼻を押さえ、息苦しさを覚える。
自分の暮らす路地だというのに、居ても立ってもいられない。
この感覚、この臭い、
これは、・・・恋の臭い。
恋の季節の到来だ。