2012年8月27日月曜日

夏の暑さをしのぐ武器

これまで、我が城における、夏の暑さをしのぐ武器は、団扇一本だった。

この夏、ついに扇風機を購入した。
箱を開けて、組み立てて、コンセントを入れて、スイッチON!

くるくる回る羽根の前に顔を寄せ、「あ~~~~~~~~~~~~~~~」
風量を「弱」にして、「じゃく~~~~~~」
風量を「中」にして、「ちゅうぅ~~~~~~」
風量を「強」にして、「きょおぉぉぉお~~~~~~」
扇風機の首振りに合わせて、右へ左へ小刻みに横歩きをし、
シャツの裾を広げて、中に風を通す。

私はすっかり扇風機の虜になり、寝ても醒めても扇風機LOVE!だ。
現在の節電の流れに反し、扇風機を回して電力を消費することに後ろめたさを感じながらも、
やはり、扇風機LOVE!は止められない。

我が城における、夏の暑さをしのぐ武器が、扇風機一本になった。

扇風機との愛の生活に一週間ほど溺れたある朝、
ふと目に入った団扇は、寂しそうに、力なく横たわっていた。

いかん、いかん。
新しい犬を飼い始めたときは、古株の犬を大切にしなければいけないんだっけ。
新しい方ばかり構っていると、古株は自分の存在価値が下がったと思い、しょげてしまう。

冷たくしてしまって、ゴメンね、団扇。
これまで大活躍してくれて、ありがとう。
これからは、今までよりも、少しラクをしてちょうだいね。
そして、これからも一緒に楽しく暮らそうね。

そう言って、扇風機を止め、団扇を愛撫し、一週間ぶりに団扇の風を受けた。

スイッチ一つで動いてはくれないけれど、
「あ~~~~~~」と言っても、声は揺れて聞こえないけれど、
風量「強」なんて、ありえないけれど、
部屋中の空気をかき回すことも、シャツの裾から風を通すこともできないけれど、
手を動かしてあおぐ団扇の風は、扇風機にはない柔らかな優しさがあった。

時々は、こうして扇風機を止め、自分の手を動かして団扇の風に当たろう。
昔も今も、これからも、大好きだよ、団扇。

そんなこんなで、
我が城における、夏の暑さをしのぐ武器は、団扇と扇風機、二本立てになった。